キャッチャーミットのバックスタイルについてまとめてみた
- 2017.05.25
- キャッチャーミット
キャッチャーミットにはいろいろな種類のバックスタイルが存在します。
新しいキャッチャーミットを購入する時や、オリジナルとしてキャッチャーミットをオーダーする際の参考にして頂ければと思います。
キャッチャーミットのバックスタイル2つのポイント
キャッチャーミットのバックスタイルについて注目する際のポイントは2つです。
1つ目はファーストバックかベルトタイプか。2つ目はハミダシの種類です。
この2つの組み合わせによって、ほとんどのキャッチャーミットのバックスタイルは決まってきます。
ファーストバックかベルトタイプか
ファーストバック
ファーストバックとは、多くのグローブなどではあまり使われない、いわゆる手の甲が完全に見えないタイプのバックスタイルのことを言います。
手全体を包む構造になっており、うまく手にフィットすれば、ベルトタイプよりもはるかにフィット感が良く、手にキャッチャーミットをはめていても軽く感じられます。
ベルトタイプ
ベルトタイプとは、多くのグローブなどでよく使われている、手口紐によって、止められているタイプのバックスタイルのことを言います。
紐穴を変えることで、そのキャッチャーミットを使う選手の手のサイズに合わせやすいのがメリットです。
またファーストバックよりも、キャッチャーミット一つに使われている革の面積が小さいため、同じサイズであれば、実質の重量はベルトタイプの方が軽いです。
ハミダシの種類
キャッチャーミットを手にはめた時に、指の背中に当たる部分を「ハミダシ」と言います。
キャッチャーミットに用いられるハミダシの種類は大きく4つです。
ポイントは耐久性か、デザインか、フィット感のどれをあなたが優先したいかです。
切りハミタイプ
ハミダシの部分に、革の断面の見える素材が挟み込まれているタイプを「切りハミ」タイプと言います。
一般的に耐久性がほかのハミダシよりも強いと言われているのが特徴です。
玉ハミタイプ
ハミダシの部分に、ヘリ革のように、革の素材がアーチ状に挟み込まれているタイプを「玉ハミ」タイプと言います。
耐久性は切りハミに劣りますが、オーダーをする時にカラーバリエーションが豊富であり、デザイン性を重視したい選手におすすめです。
ツマミタイプ
切りハミや、玉ハミのように革を挟み込まず、そのまま両方の革を縫い合わせるタイプを「ツマミ」タイプと言います。
指を入れる、袋の形状が三角形△により近くなり、指を入れるスペースが小さくなるので、切りハミや玉ハミと比べてフィット感が格段に向上します。
ハミダシ無しタイプ
最近、よく見かけるようになったタイプで、そもそも繋ぎ目がないタイプです。
何度もはめていくうちに自分の指の形状に革が馴染んでくるので、こちらもフィット感を優先したい選手におすすめです。
「ラップバック」タイプなんて呼ばれていたりもします。
特殊なバックスタイル例
以上の①ファーストバックかベルトタイプかと、②ハミダシの種類をどう組み合わせるかによってバックスタイルが大きくは決まります。
ここからは、メーカーから出されている、特殊なバックスタイルをご紹介します。
シェラームーブ
シェラームーブは、ハタケヤマが独自開発した、甲殻類の蛇腹のデザインと機能を反映させたバックスタイルです。
2010年のプロ野球の捕手は、皆バックスタイルがシェラームーブのキャッチャーミットを使用していました。
こちらのバックスタイルは、小指・中指にかけて、スリット(切り込み)が入っていることで、ボールを握る際、よりミットを曲げやすいようになっています。
またメーカーいわく、甲側の一体感を向上させ、操作性を一層アップ出来るとのこと。
玉澤、ミズノ、ハタケヤマでもオーダーなので選択可能です。デザイン性も素敵ですね。
嶋基宏&中村悠平スタイル
こちらは、甲のパーツが分離しており、紐で本体につながっている珍しいスタイルです。
ファーストバックでありながら、ベルトタイプのように、手口を調節できるので、フィット感を向上させやすいです。
また、嶋・中村両選手のキャッチャーミットはいずれも、人差し指部分が指当てタイプとなっております。
まとめ
いかがでしたか?キャッチャーミットは、バックスタイル一つを取ってみても、こんなにも特徴があり、種類が豊富です。
新品のキャッチャーミットや、オーダーの購入を考えていらっしゃる方は、ご自身が気に入り、プレーを最大限引き出せるキャッチャーミットを選べるよう、参考になれば幸いです。