この記事では、キャッチャーミットの型付けについて述べていきます。型付けのご参考になれば幸いです。




キャッチャーミットの2つの型付け

キャッチャーミットには、主にスタンダードタイプボックスタイプという2つの型付けがあります。

スタンダードタイプ

特徴

まず初めに、スタンダードタイプについてです。

一般的に人差し指を2時の方向に向けてミットを構えてプレーする、横捕り・引っかけ捕りをするキャッチャー向けの型ともいえるでしょう。

いわゆる横型キャッチャーミットに適した型です(※画像のミットは縦型キャッチャーミットです)。

画像1

上の画像のA-B線を軸にミットが開閉するようになり、ミットを閉じた時に板を2枚重ねたような状態になるのがスタンダードタイプの型です。

ポケットの位置

画像2

次にボールを捕球するポケットの位置についてです。

スタンダードタイプの型付けをした場合、ポケットは画像2緑の○部分になります。

キャッチャーミット真ん中よりも、親指寄りの先端でボールを捕球するのがスタンダードタイプで型付けをした時のポケットの特徴になります。

甲子園に出場するような高校球児も、こちらのタイプが多いと言われています。

スタンダードタイプでの型付けに適した、いわゆる横型キャッチャーミットを使っている(使っていた)の代表格の選手が、現在野球解説者でもある古田敦也氏、西武ライオンズの炭谷銀仁朗選手です。

2選手のキャッチャーミットは、親指が長く、その分、親指寄りにポケットをつくるスペースが確保されていると考えられます。

ボックスタイプ

特徴

次にボックスタイプについてです。人差し指を12時、または1時の方向に向けてミットを構える、縦捕り・つかみ捕りをするキャッチャー向けの型ともいえるでしょう。

こちらは縦型キャッチャーミットに適した型です(画像のキャッチャーミットは縦型ミット)。

突き指に悩んでいるキャッチャーの多くは、実はこのボックスタイプの型を付けることで解消されます。

画像3

スタンダードタイプの型付けが、A-Bの一本軸でキャッチャーミットが曲がっていたのとは対照的に、画像3のようにA-B軸とC-D軸の二本軸でキャッチャーミットが折れ曲がる型をボックスタイプと言います。

ポケットの位置

画像4

ボックスタイプのポケットの位置は、画像4の緑の○部分になります。

捕球面にある、半円を描いたミシン目の真上(捕球面のど真ん中)に位置するのが、ボックスタイプのポケットの特徴です。

スタンダードタイプで型付けする場合よりも、ポケットの位置が中央にあるのがお分かり頂けるかと思います。

中日ドラゴンズの投手陣を引っ張った名捕手谷繁元信氏や、阪神タイガースで2度チームを優勝に導いた矢野燿大氏などが、このポケット位置で捕球をする達人だったと言われています。

現役選手では楽天イーグルスの嶋基宏選手や、2017年オフに日本ハムから中日ドラゴンズへFA移籍した大野奨太選手がボックスタイプの型付けに適したキャッチャーミットを使用されています。

型付け方法

折り目を付ける

折り紙を折るように、スタンダードタイプにするには画像1のA-B軸の赤線を、ボックスタイプにするには画像3のA-B軸とC-D軸の赤線を何度も折り、折り目をつけます。

何千、何万も折り目をつけます。

何千回と聞くと、大げさに聞こえますが、仮に一日100回折り目をつけることを、10日も行なえば、それで1000回になります。

そんなに大変でもありません。

もちろんTVを見ながらでも大丈夫です。

ポケットを作る

スタンダードタイプにしたい方は画像2の、ボックスタイプにしたい方は画像4の緑の○部分にポケットを作ります。

「ポケットを作る」とは、木槌やパンチャーでポケットにしたい部分の捕球面を叩くことはもちろんですが、捕球したときに、ボールをミット内に収められるだけのスペース(空間)を作ることが重要なポイントです。

ですので、ローリングをしたり、保形バンドを活用して、ミット自体に「捕球スペース」を形状記憶させましょう。

特にスタンダードタイプのミットは、二枚板のように(悪く言うと、ポケットがペチャンコに)なりやすいのでポケットを作る作業は重要です。

ボックスタイプを作りたい方へ

画像5

キャッチャーミットを、ボックスタイプに仕上げたい方は、画像5の青い斜線部分を揉みほぐしましょう。

画像5の青い斜線部分を揉みほぐすことによって、ミットが非常ににぎりやすくなります(指の感覚が伝わりやすくなります)。

これは、人の手を例に考えるとわかりやすいです。

画像6をご覧ください。

画像6

人の手は、親指と小指を近づけようとする時、曲げやすいように手のひらにしわが寄ります。

画像5の青い斜線部分を揉みほぐすというのは、画像6の、手のひらの、「しわ」を作り出すようなことです。

まとめ

いかがだったでしょうか?キャッチャーミットの型付けには、スタンダードタイプボックスタイプの2種類があるとされています。

どちらの型がふさわしいかは、選手自身の好みや、その選手が使っているミットの特徴によって変わってきます。

プレーのパフォーマンスが上がるよう、自分に合った型付けで、大切なミットを仕上げてください。