キャッチャーミット 横型の型付け方法

キャッチャーミット 横型の型付け方法

この記事に辿り着く人はおそらくご存知だと思いますが、キャッチャーミットは縦型と横型の2種類が存在します。

横型のキャッチャーミットと縦型のキャッチャーミットでは、型付けの方法も若干異なってきます。

その中でも今回は、「横型のキャッチャーミット」に焦点を当てて、その型付け方法についてまとめていきたいと思います。



キャッチャーミットの型付けは、「基本的には同じ」が大前提

横型のキャッチャーミットの型付けにおいて、まず大前提なことがあります。

それは、キャッチャーミットの型付けは、ミットが縦型であろうと横型であろうと「基本的には同じ」だということです。



型付けは「正しいキャッチング」するに行なうもの

そもそも「型付け」は、グローブ・ミット関係なく、プレーの際に「正しいキャッチング」をするために考案されたものです。

そしてキャッチャーの正しいキャッチングは、縦型のミットでも横型のミットでも、「基本的には同じ」であると言えます。

キャッチングの基本は「ミットの型(縦型か横型か)」とは関係ない

これはヤクルトスワローズで活躍した名捕手、古田敦也氏の逸話を聞くとわかります。

古田氏は、横型のキャッチャーミットを使用される代表格の選手です。

古田氏が使用したキャッチャーミットを、ZETTの職人さんが見たところ、その通常の捕球ポイント(ポケットの位置)は、驚くほど一箇所だったそうです。

本サイトではキャッチャーミットの型付けにおいて、「スタンダードタイプ」と「ボックスタイプ」なるものをご紹介しています。

プロ選手は横型のミットを使っていても皆「ボックスタイプ」の型付けをしているとか。

プロでは基本的なキャッチングを一から磨くためであり、基本的なキャッチングを磨くためには、「ボックスタイプ」が相応しいからだそうです。

では次に、そのことを踏まえた上で、横型キャッチャーミットの特徴はなんなのかについて考えてみましょう。

横型キャッチャーミットの特徴はなんなのか

横型キャッチャーミットの特徴は、めちゃめちゃ端的に表すならば、

「構えた時にミットが横向きになる」

です。

マウンド方向からみた時に、親指芯が横を向いているミットが横向きと言えるでしょう。

しかし、親指芯の角度は構えた時の肘の角度次第で縦にでも横にでもなってしまいます。

縦型と横型の違いについて詳しく知りたい方は以下の記事が参考になると思うので、よろしければご覧ください。

横型のキャッチャーミットの型付けにおけるポイント

横型のキャッチャーミットの型付けのポイントは、

「ミットがペチャンコにならないようにする」

です。

こちらの記事

でもご紹介しましたが、横型キャッチャーミットに人気なスタンダードタイプの型付けは、ポケットの空間をしっかりと作らないと、ペチャンコで座布団のようなミットになってしまいがちです。

いかにミット全体を立体的に、ボールを収める空間を作れるかが型付けのポイントになってくると言えるでしょう。

立体的な空間を作るために(詳しくは別記事を参考にしていただきたいのでが)、グラブホルダー(保形バンド)がかなり有効です。

横型キャッチャーミットのポケットを型付けでどこに作るか

ポケットの位置をどこにするのかも、横型キャッチャーミットでは重要になってきます。

一般的には、縦型ミットよりも、

・縦型よりもウェブ側&やや親指寄りにポケットをつくる

とされています。

しかしここからは完全に自論ですが、横型のキャッチャーミットであってもポケットの位置は、少なくとも型付けの段階ではできるだけ中心ライン上をキープされることをオススメします。

つまり、親指寄りにポケットを付ける、というのは意識されないことをオススメします。

横型のキャッチャーミットでプレーをしていれば、自然と親指寄りにポケットが固まってくるからです。

そして親指寄りで捕球するということは、それだけ親指の突き指のリスクも上がってきてしまいます(もちろん捕球技術による影響の方が大きいですが)。

小指芯側のラインがしっかりと曲がるようにすること

またこれも自論になりますが、型付けの段階においては、ボックスタイプと同じように小指芯側のラインもしっかりと曲がるように型付けされることをおすすめします。

グラブホルダーなどもおすすめではありますが、小指芯側のラインをしっかり曲げられるようにしておく方が、圧倒的にミットの中にボールを収める空間を作りやすいです。

イメージとしては、ボックスタイプ似た型付けをして、使い込んでいく過程で自然とスタンダードタイプになっていくという感じです。

まとめ

今回は、横型キャッチャーミットの型付け方法に特化してまとめてきました。

以前からキャッチャーミットの型付けにおいて、スタンダードタイプとボックスタイプの2種類をご紹介してきましたが、そちらの内容とも照らし合わせながら、参考になる部分がありましたら幸いです。

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