この記事ではスチーム加工についてお伝えしていきます。

野球をやったことがある人なら、「スチーム加工」というキーワードを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

スチーム加工ってどうやるのか、またスチーム加工のメリット・デメリットや、注意点についても考えていきます。




スチーム加工とは?

スチーム加工とは、野球のグラブやミットを蒸気(=スチーム)の力を利用して、新品でも柔らかく、使いやすくする型付け方法のことを意味します。

専用の蒸し器でグラブやミットを蒸して温めて革を伸ばしやすくしてから、型付けをしていくという仕組みです。

野球選手もウォーミングアップをして身体を温めてからキャッチボールやノックをするように、グラブやミットもいきなり叩き棒で叩いたりするのではなく、まず革自体を温めてから、型付けをするということですね。

スチーム加工に使われる蒸し器は以下の画像のようなものです。

出回っている蒸し器は概ね、ミズノ社の製品が多いようです。

と言いつつ、実はコンビニにある、肉まんやあんまんを蒸しているものと変わらないんだとか。。

スチーム加工 デメリット

スチーム加工の工程

スチーム加工の工程は、大きくは以下の3つです。

①グラブ・ミットに専用オイルを塗布する

②グラブ・ミットを温める

③グラブ・ミットの型付けをする

順番に見ていきましょう。

グラブ・ミットに専用オイルを塗布する

スチーム加工 デメリット スチーム加工をするグラブ・ミットに、専用の特殊オイルを塗布していきます。

この工程は、蒸し器にグラブ・ミットを投入する前に必ず行います。

これを行なわないと、型付け完了後にグラブ・ミットの革紐がひび割れたりするので要注意です。

グラブ・ミットを温める

専用の特殊オイルを塗布したグラブ・ミットを蒸し器の中に入れて温めます。

温める時間は、ショップによって様々ですが、60秒から90秒ほどのところが多いようです。

蒸し器で温めることによって繊維がほぐれ、革が伸ばしやすくなります。

グラブ・ミットの型付けをする

スチーム加工 デメリット

蒸し器で温めて、革が伸ばしやすくなったグラブ・ミットを、いよいよ型付けしていきます。

型付けの工程は、型付けをする人やショップによってやり方が異なるため、ここでは説明を割愛させて頂きます。

この型付けが仕上がれば、「スチーム加工」完了となります。

スチーム加工はどこで依頼する?

スチーム加工 デメリット 上記で述べたようなスチーム加工は、野球専門ショップから、野球以外のスポーツ用品も取り扱っている大型ショップ(DEPO、ゼビオ、アルペンなど)でも依頼することができます。

お店に足を運んだら、店員さんにスチーム加工を受注してくれるか気軽に聞いてみましょう。

最近ではネットショップで型付けを依頼できるところもあるので、身近に実店舗がない方でもご依頼が可能です。

スチーム加工のメリット

すぐに使える

スチーム加工 デメリット

型付けの大きなメリットは、自分で1から型付けするよりも早く練習や試合で使えるようになることです。

なんと言っても新品のグラブ・ミットは硬いです。

良い素材・作りでできているものほど新品は硬いです。

とてもじゃないですがキャッチボールもままなりません。

ポケットができる

スチーム加工 デメリット スチーム加工をすることで、グラブ・ミットにポケットが形成されます。

つまり、ボールを収める(捕球する)スペースが作られるので捕球しやすくなることは間違いありません。

修正しやすい

スチーム加工は湯もみ型付けほど、グラブ・ミットが柔らかくならないので、万が一ですが、ショップの人に加工してもらった型付けがしっくりこない場合は、自分好みに修正を効かせやすいです。

完璧に修正できるとは限りませんが、少なくとも湯もみ型付けよりは修正がしやすいです。

スチーム加工のデメリット

シミが残る可能性アリ

スチーム加工 デメリット これはスチーム加工したグラブ・ミットそのものにもよるのですが、 特にシミが出やすいものは本当にシミが出てしまいます。

しかし、グラブ・ミットは使用していくにつれて少しずつ汚れていくので、それと同時にシミも分からなくなります。

なので使って行けばいくほど、気を紛らわすことは可能です。

グラブを使い込んでも、シミが気になりそうな方は慎重に判断された方が良いかと思います。

型付けがイマイチの時がある

型付けは、型付けをする人(加工担当の店員さん)の腕・技術による影響が大きいです。

ではその技術って何なのかと申しますと、それは感覚です。

加工してきた経験値、それに基づく目の前にあるグラブ・ミットに最適な型をつける感覚。

その型付けをする人の感覚や、お店のやり方が依頼者様に合わない場合は、スチーム加工を依頼しても、依頼者様は満足できないかもしれません。

一方で、型付けをする店員さんの技術は良いけれど、そもそも加工する予定のグラブ・ミット本体の、仕上がり(完成度)が良くない場合(ハズレ)があります。

つまり加工うんぬんの前に、製造の段階で「ハズレ」なグラブが稀にあります。

なので一概に加工する店員さんが悪い、と言えないのも現実です。

紐が切れやすくなる!?

スチーム加工 デメリット これは要注意です。

グラブ・ミットに、十分な量の専用オイルを塗布せずに蒸し器に入れて加工を施すと、乾燥後のグラブ・ミットの革紐がパリパリになってヒビが入りやすくなり、切れる原因になります。

これはお店にもよりますが、大型ショップなどは「マニュアル通り」に加工する店員さんも多いので特に要注意です。

まとめ

以上がスチーム加工の工程と、その特徴についてメリット・デメリットを中心にまとめて参りました。

当然、スチーム加工にもメリットがあるしデメリットもあります。

型付けに自信がない方などは一度チャレンジしてみる価値も十分あると思います。

是非ご検討ください。