芯の厚さでどう変わる?キャッチャーミットの芯の厚さについて書いてみた。
- 2017.06.18
- キャッチャーミット
グラブと比べて、つくりが複雑なキャッチャーミット。そんなキャッチャーミットにおいて、「芯」は非常に重要なパーツです。キャッチャーミットの芯ってなに?厚いのと薄いのとではどう違うのかについて、この記事では綴っていきます。
そもそも芯とは?
芯とは、グラブやミットの内側に入っている、人間でいう骨のような役割を果たすパーツです。
外側からでは見えないパーツで、主にフェルト(画像左)か化繊(画像右)のどちらかの素材の芯が野球のグラブ・ミットには使われています。
ポジションやメーカーによってはプラスチック製のパーツが用いられている場合もあります。
キャッチャーミットの芯
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グラブやファーストミットに芯があるように、キャッチャーミットにも芯があります。
一部メーカーでは、キャッチャーミットのオーダー時などに「芯の厚さを薄くor厚く」、「芯の硬さを柔らかくor硬く」といった選択ができるメーカーもあります。
グラブの芯の厚さ、硬さの変更に対応しているメーカーはありますが、キャッチャーミットの芯の厚さ、硬さの変更に対応しているメーカーは少ないです。
ハタケヤマのキャッチャーミットは芯が厚い
ハタケヤマの定番品のキャッチャーミットは芯が厚いです。
定番品とは、メーカーのホームページに掲載される製品を指します。品番で言うと硬式はaxシリーズ,PBWシリーズ,Vシリーズ,Kシリーズ、軟式はTHシリーズ,TH-Xシリーズ,プロモデルシリーズです。
芯が厚いキャッチャーミットの特徴
芯が厚いキャッチャーミットのメリットはホールド感があることです。
要するにホールド感があるとは、「捕球を実感しやすい」ということです。
特に親指芯、小指芯が厚いことで、ボールを捕球した時、キャッチャーミットの中でボールをしっかり収めている感覚がアップします。
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逆に芯が厚いキャッチャーミットのデメリットは、キャッチャーミットの間口が狭くなることです。
つまりは、親指・小指芯にボールが当たりやすくなります。
ピッチャーの投球に対して、良い音を鳴らすことは、キャッチャーの至上命題なわけですが、捕球する時、ボールがポケット部分に到達する前に親指芯などに当たってしまうと、良い音が鳴りません。
また、キャッチャーミットが破れたり、壊れる原因にもなります。
ボールに対して常に正しい角度でミットを構えられれば、そのようなことは起こらない(はず)ですが、キャッチングは瞬間の世界のプレーであり、常に正しい角度でボールを捕球するというのは当然ながら高い技術が求められます。
久保田スラッガーのキャッチャーミットは芯が薄い
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ハタケヤマとは対照的に、久保田スラッガーは芯が薄いキャッチャーミットが多いです。
全てが全て芯が薄いというわけではないですが、特にKSM-122は芯が薄い設計になっています。
芯が薄いキャッチャーミットの特徴
芯が薄りキャッチャーミットのメリットは、キャッチャーミットの間口が広くなることです。
キャッチャーミットの間口が広くなることで、親指・小指芯にボールをかすめることなく、捕球面のポケットでボールを収めやすくなります。
また、芯が薄いということは、内蔵されている芯材の総量が少なく、結果的にキャッチャーミット本体の操作性もUPします。
逆に芯が薄りキャッチャーミットのデメリットは、芯が厚めのキャッチャーミットよりもホールド感が弱くなること挙げられます。
芯が厚い方が、ボールを捕球した時のホールド感をアップさせられます。
ZETTのキャッチャーミットは、薄めの芯から15%厚くなったらしい!
これはメーカー公表の情報ですが、2017年モデルのキャッチャーミットは、2016年モデルのモノよりも芯の厚みが15%ほどアップしています。
2016年までのZETTのキャッチャーミットの芯は、薄い作りが特徴的でしたが、15%という(絶妙な)厚みアップにより、厚すぎず薄すぎない芯の作りになっています。
ホールド感をアップさせつつ、キャッチャーミットの間口の広さも確保した、まさに芯が厚いキャッチャーミットと、薄いキャッチャーミットの良いとこ取りをしたミットととも考えられます。
まとめ
キャッチャーミットの芯が厚いとホールド感がアップするけど、間口が狭くなります。
逆に芯が薄いと間口が広くなるけど、ホールド感が弱くなります。
どちらにも一長一短あり、どちらがオススメというより、プレイヤー自身の特性や好みで分かれると思います。
新しいキャッチャーミットの購入や、オーダーのご参考になれば幸いです。