ツーピースのキャッチャーミットの特徴
- 2017.05.06
- キャッチャーミット
今回は、読売ジャイアンツの阿部選手(捕手時代)や、オリックスバファローズの伊藤光選手(入団当初)が使っていた、ツーピースのキャッチャーミットについて書いていきます。
ツーピースとは?
グラブ・ミットにおいてツーピースとは、捕球面が2つのパーツによって成り立っているグラブ・ミットを意味します。
読売ジャイアンツの阿部慎之助選手は、捕手時代はずっとミズノのツーピースのキャッチャーミットを使用してプレーしていました。
オリックスバファローズの伊藤光選手も、1軍に定着し始めた5年ほど前は、ツーピースのキャッチャーミットを使用していました。
ツーピースミットの特徴
●見た目がゴツい
●レース(紐)が多い
●耐久性が高い
●使い込んでも硬さをある程度キープできる
●ポケットが深すぎない
●ポケットが浅すぎない
●やや深めのポケット
●修理やパーツの交換が比較的簡単
●良い音を鳴らしにくい
なんと言っても見た目がゴツいツーピースのキャッチャーミット。
そんなツーピースのキャッチャーミットの特徴は、見た目からも分かるレース(紐)の多さです。
捕球面が2つに分かれているため、繋ぎ合わせるためにレースが増えるのは当然ですね。
ではレースが増えるとどうなるかというと、ミット自体が硬くなります。
これはミットに限らず、グローブであっても同じです。
しかもレースの多い部分がより硬くなります。
つまり、ツーピースタイプではない、ワンピースタイプのミットと比べて、ボールを捕球する部分(いわゆるポケット)が硬く感じます。
硬いということは、ヘタりにくいという意味でもあり、ワンピースタイプのキャッチャーミットに比べて耐久性が高いです。
万が一壊れても、レースを解くだけで分解できるので、パーツの交換・修理がしやすいのもツーピースのキャッチャーミットの良いところです。
一方でポケットの近くにレースがあるので、捕球音は出しにくいです。
これは、捕球するときにどうしても、ボールがツーピースウェブのレース(紐)に当たる確率が高いためです。
これがワンピースタイプのミットだと、捕球面にレース(紐)がなく、そもそもレースに当たることがないため、捕球音を出しやすいというわけです。
しかしながら、阿部選手や伊藤選手がツーピースタイプのミットを使っていて、気持ちの良い捕球音を出せていなかったかというとそんなことはありません。
正しく使えればツーピースタイプのミットでも捕球音を出すことは十分に可能です。
ツーピースミットの正しいポケット
ツーピースミットの正しいポケットの位置は、ズバリ「レースの下」です。
つまり、編み込まれているウェブ下レースがギリギリ当たらない部分です。
以下の丸い部分になります。ここで捕らないと音が鳴りません。
またミット自体が縦型か横型かによってポケットの位置も若干変わってきます。
上の画像よりもウェブ側で捕球してしまっているのは、正しいポケットで捕っているとは言えません。
その原因の多くは、ボールを捕球する際のミットの角度に問題があることが多いです。
こんな人にツーピースミットがオススメ
ツーピースミットは以下のような人におすすめです。
●とにかく耐久性を優先させたい
●ツーピースミットを使ってみたい
●使い込んでいってもミット自体の硬さをキープしたい
●どちらかというとやや深めなポケットのミットを使いたい
と言った感じになります。
捕球音を最優先にしたい!やわらかめのミットを使いたい!
という方はワンピースタイプのミットを使いましょう。