野球のスパイクの正しいサイズって知ってましたか?

野球のスパイクの正しいサイズって知ってましたか?

野球選手に一番大事な道具は?

と問われるとつい、グラブを一番じっくり考えて選んでいる方が多いのではないでしょうか。

値段的にも、TV見る頻度的にも、種類の豊富さ的にも、グラブは非常に魅力的ですね。

しかし、実はプレーのパフォーマンスを最大限引き出すためには、スパイクが重要であることが、近年見直されています。今回は、その理由について述べていきたいと思います。

スパイクのサイズは大丈夫?身長と足長の相関について

 私は身長が180cmですが、野球をやる時は28cm以上のスパイクを履いていました。

しかし、身長と足のサイズの相関を調べたところ、もっと小さいサイズのスパイクが適正である可能性が浮上しました。以下の図をご覧ください。↓スパイク サイズ 正しい引用:「男性の足の大きさ(足の長さ)の身長別平均」と「女性の足の大きさの身長別平均」

 なんと驚くなかれ、平均身長179.2cmで足の平均サイズは26.4cmだったのです。

「思っていたよりも小さい!」そう思った方は多いのではないでしょうか?

私は前述したとおり180cmで28cm前後のスパイク・シューズを使用してきたので、正直、非常に驚きました。

しかし、この結果をもとに、スニーカーやランニングシューズのサイズを見直してみたところ、27cmや27.5cmでも全然余裕だということが判明!

今となっては28cmのシューズはどんなメーカーであっても選べません。。どんなに大きくても27.5あれば履けると思われます。

だって身長180cmの人の平均サイズは約26.5cmですから(笑)。




BBAに学ぶ、スパイクの重要性

 BBAというメーカーはご存知でしょうか?奈良県にショップを構える野球用品専門メーカーです。

軟式野球専門誌『ヒットエンドラン』に毎号連載が載っているメーカーですね。

ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこでは専ら、グラブやミットについての解説が成されており、グラブやミットについてとても詳しいメーカーだということが伺えます。

 個人的には、「グラブやミットに特化したメーカー」だと認知していたのですが、そんなことありませんでした。

スパイクについて、めちゃめちゃ詳しいんです。

http://bba.co.jp/catalogue/2017/bbacatalogue2017-001_1.pdf

 まず、見出しで「<走・攻・守>すべてが変わる!」と書かれています。

また、このカタログを見ただけでもヒール、インソール、ソール、BBAが編み出したであろう加工や、計算された設計によってつくられていることが分かります。

何より、グラブやミットを基軸にお店をスタートしたBBAが、スパイクにここまで注力しているということは、それだけスパイクがプレーに及ぼす影響が大きいということを示しているといえるでしょう。

 

 メジャーリーグで活躍してるイチロー選手を見ても、野球に対するスパイクの重要性が分かります。

イチロー選手はバット、グラブ、手袋等を長年ミズノ社の製品を使用してきました。

 しかし、スパイクだけは別のメーカーの製品を使用しています(アシックス→ビモロ)。

日本だけでなく世界に認められるイチロ―選手が、バットグラブよりもスパイクを、こだわって選ばれているのは1つの事実と言えるはずです(もちろん、グラブやバットもこだわられていると思いますが)。

 

スパイク サイズ 正しい
http://www.sankei.com/photo/story/news/150401/sty1504010008-n1.html

スパイク(シューズ)のサイズが合うだけで確実に向上する効果2つ

ケガの予防

 間違いなく、ケガをする確率は下がります。

上述したBBAにおいても、「グラブの使い方」を担当者の方が指導されている時に

 「ひじが痛い」「肩が痛い」 「腰が痛い」「手首が痛い」「首が痛い」「ひざが痛い」選手がふえて困っている

という声が学生野球の現場から挙がったそうです。

 まず、投げ方が悪いという考えから導き出されるのは「肩」や「肘」だったりしますが、実際は下半身に問題があるそうです。

スパイクと足のサイズが合っていないから踏ん張れず、下半身のパワーを十分使って投げることができない。

結果的に投げる負担が上半身に偏るようになり、ひじ、肩、腰、手首、首などが悲鳴をあげているようです。


 スパイクを見直すことによって、下半身で地面をきちんと踏ん張ることができるようになり、負担が上半身に集中しなくなることから、ケガの予防、故障の軽減に繋がります。

実はケガをしない選手というのは、選手を起用する監督やコーチからすると非常に心強く、アピールポイントにもなったりします♪

パフォーマンスを発揮!

 上記の「ケガの予防」とも重なるのですが、「サイズが合う」ことによって、母指球やソールの刃の位置が足に合うようになります。

それにより、効率良く力を地面に伝達し、結果的に盗塁成功率や、帰塁でセーフになる確率、一歩目のスタートが確実に早くなります。

野球は1秒(あるいはそれ以下)の世界で競う勝負です。その勝負において、一歩目のスタートやスピードがわずかながらも向上するというのは非常に大きいパフォーマンス向上に繋がります。

購入するときに注意点は?失敗しない購入方法

 一番のオススメはショップに行って実際に試履きしながら選ぶことです。

これはグラブも同じですが、同じメーカー、同じ品番の商品であっても、微妙なサイズのズレがあります。

人の足のサイズが微妙に左右で違うようにです。履いた時の感覚は、本人が納得できるものであることが何よりです。
 

 この記事を読まれて、「身長に対してやや大きめのスパイク(シューズ)を選んできたかもしれない」と思った方は特に、お店で実際に試履きをして選ばれることをオススメします。

やはり「自分が思っている感覚(主観)」とお店の店員さんなど「専門家の感覚(他観)」は異なります。




まとめ

 いかがだったでしょうか?

改めて、「思っていたよりも大きめのサイズのスパイク(シューズ)を選んでいた」方は多かったのではないでしょうか?

野球選手一人ひとりが、より良いパフォーマンスを発揮するために、スパイクやシューズを選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。




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