グラブメーカー玉澤の特徴や評判について
- 2017.07.08
- 玉澤/タマザワ
今回は、野球好きに絶大な人気を誇る玉澤というメーカーについて、グラブを中心にその特徴について綴っていきます。
プロ野球選手で使用している姿はあまり見かけませんが、確かな製品づくりが人気を呼び、高校野球や大学野球で愛用するプレーヤーは多いです。
全てのシリーズの製品がMade In Japanであること
玉澤は硬式、軟式、ソフトボール、全てのシリーズ、グラブ・ミットが日本製であることが大きな特徴です。
これはザナックスというメーカーの特徴を分析してみた。でも述べたのですが、非常に珍しいことです。
大手メーカーでは海外での製造が主流で、特に低価格シリーズのグラブ・ミットの海外製造は著しいです。
しかし玉澤のグラブ・ミットは、低価格シリーズも全て、日本国内でつくられています。
日本のグラブ職人さんは、海外の職人さんと比べても高齢の方が多く、職人歴が長い分、グラブづくり、ミットづくりにおける経験値も全然違うそうです。
グラブ・ミットの一つ一つを職人さんが手作り
職人さんがグラブ・ミット一つひとつ完全手作りで製造されていることも玉澤の特徴として挙げられます。
大手メーカーでは革の裁断や、革を漉く工程に専用の機械を導入するなどして、画一的に行なうのが一般的です。
しかし玉澤は、ミットの場合は機械ではなく、革の裁断から手作業で行なわれていたりします。
こういった部分は本当に経験がモノをいう世界に感じます。
また同時に、日本の職人さんの凄さを感じさせられる部分です。
玉澤というメーカーの特徴を一言で表すなら”武骨”!?
一つひとつが全部違う
玉澤は、同じ品番のグラブ・ミットでも、実際手に取ってみると一つひとつ微妙に違う印象を受けます。
特にキャッチャーミットにその傾向が強いです。
なぜ同じ品番のミットでも、微妙に違う印象を受けるのかというと、前項でも述べた通り、職人さんが一つひとつ革の裁断から手作りしているためであると考えられます。
これは決して不良品だという訳ではなく、普通にはめただけでは分からないような、微妙な違いです。
一つひとつが「全く違う」のかというと、そんなことはありませんのでご安心を。
それだけ一つひとつのグラブ・ミットにオリジナル感があるとも捉えられます。
使うほど良くなっていく?
一つひとつが微妙に異なっている場合があると先ほど述べましたが、それだけ玉澤は一つ一つのグラブが”武骨”です。
そして武骨であるがゆえに?、使い込むほど使用者の手に本当によく馴染んでいきます。
通常(当たり前ですがグラブ)は使えば使うほど傷んでくるしヘタってきてしまいがちです。
しかし玉澤はむしろ、最初の方はなんだか「ゴツゴツ」しているように感じ、そこから練習・試合で使い込んでいくほど自分の手にしっくりくるようになるケースが多いです。
そういう意味でも、特に最初は”武骨”に感じるかもしれませんが、使えば使うほど自分好みに仕上がっていく素敵なメーカーです。
キャッチャーミットの種類が豊富
玉澤はキャッチャーミットの種類が豊富です。
とあるスポーツショップでは、玉澤のキャッチャーミットだけで硬式・軟式どちらも10種類以上の販売が展開されていました。
種類が多い、というのはそれだけキャッチャーミットづくりへの取り組みも熱い証拠といえるのではないでしょうか。
さまざまな種類がありますが、大きくは、縦型と縦横型のラインナップが多い印象です。
縦型のキャッチャーミットが多いのが玉澤の特徴
玉澤に多い縦型のキャッチャーミット。
シリーズによっては、「超縦型」なんていうキャッチャーミットも存在します。
キャッチャーをやり始めた方や、長年ずっとキャッチャーをやられてきた方にもおすすめしたいタイプのキャッチャーミットです。
玉澤では様々なランク・品番で縦型キャッチャーミットが販売されているので、縦型のキャッチャーミットを好む方にとっては選ぶのも楽しいメーカーかと思います。
縦横型のキャッチャーミットが多いのも特徴的
玉澤のキャッチャーミットで、縦型と並んで同じくらい多いタイプが縦横型タイプです。
縦型ほど縦ではないけれど、縦としても使えるし、横としても使えるキャッチャーミットです。
縦型のキャッチャーミット、横型のキャッチャーミット、どちらが自分に向いているのか分からないといった選手や、縦型・横型の良い部分を両方キャッチングに取り入れたいといった選手におすすめです。
実はプロ野球界にも愛用者は多い!?
実は玉澤のグラブ・ミットを愛用しているプロ野球選手は意外にも存在しているようです。
TV中継などではほとんど目にすることはありませんが、特にブルペンキャッチャーや、ノックなどの練習時に試合で使うグラブとは別に使用している選手もいるようです。
プロ野球選手が玉澤のグラブ・ミットを使っている様子は、大手メーカーのようにTVにはなかなか映りませんが、華やかな世界の裏側を支えているメーカーといえるのかもしれません。
また玉澤はメーカーの規模からして、プロに提供しているグラブと、アマチュア選手に提供しているグラブの品質が同じという点も、アマチュア選手や一消費者にとっては魅力的な部分の一つです。
一番のオススメは特選カンタマシリーズ
玉澤で一番のオススメは、硬式最上級、特選カンタマシリーズです!
ジュテルレザー社のフィニッシュエアシャーレザーを採用し、キップレザーに劣らないきめの細かさがあるとのこと。
今まではミットだけに採用されていましたが、2017年以降は、グラブにも採用されています。
グラブ・ミットはなんだかんだ言っても素材が本当に重要です。
玉澤の最上級シリーズはこの素材にとことんこだわったシリーズと言えます。
まとめ
今回は玉澤のグラブの特徴と、メーカーの特色について見てきました。
玉澤は決して大きなメーカーではないですが、一つ一つ手づくりにこだわって作られているのが特徴的です。
大手メーカーより、こだわったメーカーのグラブを使いたい!といった選手や、Made In Japanへのこだわりが強い方におすすめしたいメーカーです。