ハタケヤマ 軟式最高峰TH-Xの特徴と、TH-528X・TH-521Xについていろいろ書いてみた。
- 2017.06.16
- ハタケヤマ
今回の記事では、TH-Xがどのようなシリーズなのかについて見ていきます。
また、ハタケヤマといえばキャッチャーミットなので、TH-Xの2種類のキャッチャーミットTH-528XとTH-521Xについても注目していきます。
TH-Xとは?
ハタケヤマの軟式ハイクラス、「TH‐X」シリーズ。
軟式にして硬式クラスの革を使用しているのがその所以。
硬式で採用している「アンクブロック」機能やTB刻印を搭載し、さらにグレードアップした内容に。
より上を目指すプレイヤーに満足のいく使用感を実感していただけます。
TH-Xシリーズは、ハタケヤマの軟式グラブ・ミットで一番高級なシリーズです。
メーカー希望小売価格 ¥30,000+税 全てが台湾製です。
ZETTで言えばプロステイタス、SSKで言えばプロエッジに相当します。
グラブとファーストミットには、現阪神タイガース監督である金本知憲氏が発案したアンクブロック機能が採用されています。
ラベル
オーダーと同じ配色のラベルに、TB刻印をプラスする事により、ハイグレードなイメージをされに進化させました。
筆者も中学生だった当時、欲しくてたまりませんでした。昔のTHはラベルが青色だったんですよね。だから余計に、硬式と同じような金色のラベルを採用したTH-Xシリーズが輝いて見えて仕方ありませんでした。。
刻印
刻印には、「FORTUNE FAVORS THE BRAVE」の文字を使用。苛酷な状況下でも幸運の女神が微笑む「勇者」であって欲しいという思いを込めています。
TH-Xの刻印としてずっと用いられ続けていますね。紐革の色が変わったり、TB刻印が刻まれるなどの仕様変更があっても、「FORTUNE FAVORS THE BRAVE」という刻印はずっと変わっていません。
使用革
<北米キップ>
通常の加工より時間と手間をかけて仕上げた一級品。きめが細かく弾力があるのが特徴です。(台湾製)
TH-Xの下のランクであるTHシリーズでは、「北米ステアハイド」が使用されているのに対し、TH-Xシリーズでは「北米キップ」が使われています。オーダーでは対応していない、TH-X限定の素材です。キップは、キメの細かい子牛の革なので、当然ながら北米ステアハイドよりも北米キップの方が希少価値が高く、高級です。
では具体的に北米キップが、北米ステアハイドとどう違うのか?と言われますと、それはズバリ革の硬さです。北米キップを使用しているTH-Xシリーズのグラブ・ミットの方が、北米ステアハイドを使用しているTHシリーズのグラブ・ミットよりも明らかに硬いです。
その硬さが、単純に素材の良さを示しています。軟式グラブより硬式グラブのほうが硬いし、値段も高いようにです。当然ですが、型付けであったり、柔らかくなるまでに時間を要します。しかしその分長く使える耐久性があり、型崩れもしにくいと言えるでしょう。
2種類のキャッチャーミット
TH-Xシリーズには2種類のキャッチャーミットが存在します。TH-528XとTH-521X。大きくはウェブの違いです。TH-528Xはワンピースタイプ(M8型)、TH-521Xはツーピースタイプ(01型)です。
どちらも縦型のポケット深めのキャッチャーミットです。
サイズ感もほぼ一緒で、大きな差はありません。
バックスタイルも両方同じアートバックで、ハミダシ部分は、耐久性の強い切りハミが採用されています。
バックル部分はハタケヤマの特徴的なプラスチック製のバックルで、緩みにくい設計です。
比較的、ワンピースウェブタイプの方が人気です。ハタケヤマに限らず、他社においてもその傾向は強く、定番品もワンピースタイプのキャッチャーミットが多いです。しかし個人的には、ツーピースウェブの武骨な感じが好きです。ツーピースウェブの武骨な感じが好きな方、いらっしゃらないでしょうか(笑)。
プロ野球では、読売ジャイアンツの阿部慎之助選手が捕手の時、ツーピースタイプのキャッチャーミット(TH-521X系)を使用していましたし、オリックスの伊藤光選手も、現在はワンピースタイプのキャッチャーミットを使用していますが、1軍に出場し始めた頃はツーピースタイプのキャッチャーミットを使用していました。
現在は引退されましたが、ソフトバンク、ロッテで活躍した的場直樹捕手も、現役時代はハタケヤマのツーピースタイプ(TH-521X系)のキャッチャーミットを使用されていました。
ソフトバンクの鶴岡慎也捕手や、日本ハムの大野奨太捕手は、ハタケヤマのワンピースタイプ(TH-528X系)のキャッチャーミットを使用していることで有名です。
まとめ
今回の記事ではハタケヤマのTH-Xシリーズに注目して見てきました。
北米キップを使用し、THシリーズ以上の高級感を漂わせるシリーズです。
台湾製ではありますが、現地工場へ、日本人スタッフが何度も足を運ばれていたり、日本の職人さんの最終チェックを通った製品のみ販売されていることから、品質は確かです。
新しいグラブ・ミットの購入に、ハタケヤマのTH-Xシリーズのグラブ・ミットを検討されてみてはいかがでしょうか!